ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

製品

2010/01/28 | 製品
ここが勝負。驚愕のねじ部

ここが機能の源、ねじ部です。
先端の形状や、ねじ山の形状、ねじ山と谷部の割合(比)等にご注目!
これらの形状をほんの数十ミクロン、あるいはわずかに角度を変えるだけでねじ込みの力や、締結力が変化します。
図4
(左上から右へ) 
小ねじ・ボルト   一般にナットなどのめねじと組んで用いる   
タッピングねじ   ねじ自身が相手材にめねじを成形する。つまり、めねじを先に成形する工程が不要。
ドリルねじ      ネジ部先端にドリル形状を設け、相手材に直接、穴明けとめねじ成形を行う。 
ドライウォール   ネジ部先端を鋭角にし板厚約1tの鋼板に下穴なしで直接ねじ込める。
座金組込みねじ   座金を組込んで加工し、組込まれた座金が抜け落ちない。
止ねじ        ねじ先端を利用して機械部品間の動きを止める。
木ねじ        木材にねじ込むのに適した先端とねじ山を持つ。
用途はもちろん、相手材の質・硬さ・もろさ、期待する締結力、ねじ込み易さやはずれにくさにより、様々な形状を設計していきます。
その他ねじ全体の材質、焼入れ法、めっき法によっても性能が変わります。
これらをすべて計算し、設計・製造をしていきます。
いかがでしょうか、まさに精密部品!

2010/01/28 | 製品
ねじる力を円滑に伝える。トルク伝達部。

ねじゆえにねじる。そのときに無駄なくねじ込みの力を加える部分がここです。
用途はもちろん、相手材やねじの材質・性質、締める際の抵抗力や期待する締結力を考える際に、この形状が結構物を言います。
図1
左上から右に、十字穴、トルクス(R)、スリワリ、フリードライブ、
左下から右に、六角穴、四角穴、盗難防止ねじ 

2010/01/27 | 製品
ひそかにすごいねじ座面

頭部の裏側を座面といいます。相手材と最後に接触する部分です。
ここに工夫をすることで、いろいろな特殊機能を持たせることができます。
ゆるみ止め、逆転防止の工夫をした座面です。座面のギザギザがこの働きを促進します。
図30
座面上の突起は、相手材に塗られた塗料をはがし電気導通を確保するための工夫です。
図31
溶接用ボルトと呼ばれるものです。
下穴をあけた相手材にこのボルトはめ込み、座面が相手材に接触した状態で高電圧をかけると、座面につけられた突起が瞬間的に熔け、相手材に溶着されるというものです。
図32
相手が木材など軟材の場合、ねじを締め付けることで頭部が相手材に埋め込まれる等、しっかりと固定されます。逆転防止の意味もあります。
図33

2010/01/27 | 製品
ねじもやっぱり頭から

ねじ頭部の種類です。その形状で用途や締結力まで変わります。図10

2010/01/27 | 製品
ねじの各部を正しく呼ぼう

ねじにもその部位にそれぞれ呼び方があります。
この各部の形状の組み合わせでいろいろな用途・性能を持たせることができます。
基本中の基本。正しく覚えてあげてください。図1

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