ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

規格品

2010/04/14 | 規格品
タッピンねじの形状と用途

一般に使用される基本的なタッピンねじ形状には以下のものがありますA形
このタッピンねじの特徴は 
 1. 先端が尖り、いわゆるギムレットポイント(巻き先)になっています
 2. ねじ山ピッチが粗い
用途として 
 1. ねじ先端が尖っているので、ねじ込みの穴探りやすい
 2. ピッチが粗いので下穴を小さくし、厚み0.4~1.2mm程度の鋼板、アルミ樹脂に使用される
 3. 木ねじとしても使用される


  
B形
このタッピンねじの特徴は
 1. 1種のように先端が尖っていなくテーパー状になっている
 2. ねじ山ピッチは1種よりやや小さい
 3. テーパー部のネジ山は不完全ネジです
用途として 
 1. ねじ込みの作業性が良く各種材料の締付に適している
 2. 厚み0.4~5mm程度の鋼板、アルミサッシ、非鉄金属、樹脂などに巾ひろく使用される


C形
このタッピンねじの特徴は 
 1. ねじ山ピッチがメートルねじ並目ねじと同じで小ネジとの互換性があります
 2. 先端形状及びテーパー部のは2種と同様
用途として 
 1. ピッチが細かいので、強力な保持力や耐震性を要求されるところに使用される
 2. 厚み0.4~5mm程度の鋼板、アルミなどに使用される


AB.jpg
このタッピンねじの特徴は 
 1. 1種と同様 先端が尖り、ねじが巻き先になっている
 2. ねじの外径、ピッチは2種に同じ
用途としては
 1. 1種と2種両方を兼ね備えた使用


 
           先溝付
ねじの先端に図のような90゚の切り欠けを設けて、ねじ込み時に相手材が割れる
などにより塑性変形出来ない材質は 先端溝による切削加工でメネジ成形を行う。
また、塗った塗料が小ねじのメネジに付着したものを除去することも出来ます。

2010/03/25 | 規格品
ねじの機能

タッピンねじ
   ねじ自身が相手材にめねじを成形し締結するねじ
                       浸炭ねじ山PW1
上図、タッピンねじ山の断面組織に見られるように、ねじ山の表面部分に黒くなった層があります、
これは熱処理の浸炭焼入により、ねじ山に炭素を浸入させて表面部分を特に硬く(Hv450以上 :Hvは
硬さの単位で数字が大きい程硬いことを表わします)させています。
一般的にめねじを成形する相手材の硬さはHv180以下で、その硬さの差によりねじ山の硬さで相手材
を変形させてめねじを成形します。
タッピンねじの相手材の形状はプレス加工等により下図の形状のものが使用されます。
下穴
ピアス穴、バーリング穴は相手材の板厚が薄い為に、めねじの強度アップを目的としています。

2010/03/17 | 規格品
ねじの機能

  ねじの機能について概略を図解すると下図のようになります。
                              ねじ機能
その詳細について説明して行きます
小ねじ、ボルト
     一般にナットなどのめねじと組んで使用するねじ
               めねじ加工

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