アルミ合金製ファスナー
アルミボルト
軽量化
緩み防止
電食対策
ヤマシナは10年近くアルミボルトの開発に取り組んできました。欧州事例のベンチマークや、応力に対する耐性を上げるための形状の開発、表面処理の研究、冷間加工条件の研究など多くの試行錯誤を重ね、現在はA6056材とA7050材を中心に、量産体制を整えています。
主な用途
- 軽量化
- 相手材がアルミの場合の電食対策、緩み防止
製品の特長
素材
欧米の自動車で使用実績のある素材であるA6056材を中心にご提供します。いたずらに高強度を謳うのではなく、応力腐食割れリスクの少ない安心素材です。自動車以外の用途では、A7050材やA5052材の量産実績もあります。
引張強度
材料としてのA6056材の引張強度はおおよそ410Mpaから420Mpaですが、この素材を用い当社が加工したボルトは、450Mpa程度の引張強度を持ちます。これは、形状、熱処理、製造法の工夫を行うことで得られる強度です。
製造技術
一般にアルミ材は伸びが悪く、鉄のボルトと同様の条件で冷間加工をすると割れや「す」が生じます。これらが生じないアルミボルト専用の加工条件を開発し、六角フランジヘッドなどの鉄ボルトと同様の形状をご提供できる製造技術を有します。
締結ノウハウ
熱によるボルトの強度への影響、疲労強度、など機械的性質に関することや、摩擦係数のコントロール法など多くの知見を有します。また、素材強度が鉄とは異なるため、その締結の成立には締結法などの多くの工夫が必要ですが、長年の研究でこれらのノウハウを多く有することが当社の強みです。
軽量化例
アルミ材の比重は鉄の約3分の1です。径がM8で長さが80mmのボルトを20本使用する締結の場合、形状にもよりますが鉄ボルト使用例に対し、約170gの軽量化につながります。