金属用タッピンファスナー
タップタイト2000Rファスナー
CONTI/REMINC社により開発されたTAPTITE 2000Rファスナーは、特にM6以上の太い径のタップレス化に効果を発揮します。Mercedes,VolksWagen,BMW,Renault,Ford,GM等、多くの欧米自動車メーカーで規格化され、多用されている実績あるボルトです。
主な用途
- スティールおよび軽合金のタッピン締結(スレッドローリング締結)
- 自動車の部品など、緩みに強く、高い軸力保持性能が必要な用途
- M6以上の太い径のタッピン締結(スレッドローリング締結)
- 切粉の防止の用途
製品の特長
オムスビ形状のねじ山
ボルト断面がTrilobularRと呼ばれるオムスビ形状です。この作用で、低いトルクでねじ込みができます。ねじ込んだ後は相手材との密着とスプリングバックの作用で、緩みにくくなります。
転造による雌ねじ成型
雌ねじの成形は、ボルトにより相手材を切りこむのではなく、転造による塑性変形により実現します。このことは、切粉の発生を抑制することにつながります。
斜め入り防止
下穴に対し、まっすぐ入るように軸アライメントが設定されています。斜め入りを防ぎ、作業性の向上とやり直しコストが削減できます。
幅広い用途
アルミダイカストからスチールやマグネシウム合金に対するねじ込みに使用できます。
総コスト低減
タッピン工程、クリーニングなどの雌ねじ加工工程を削減できる為、それに要する加工油やタップ代、加工コストを削減できます。このことは締結に要する総コストを低減し、製品の製造原価を圧縮します。
将来においては、タッピンに要するステーションも不要となり、設備投資の削減や、工場スペースの有効活用が可能となります。その他、緩みや斜め噛みこみ対策費用、溶接ナットに対する使用の場合のスパッタ対策費用なども削減できます。
締結品質の向上
緩みに強く、締結品質を安定させます。
熱処理・形状など
スチール用
熱処理は調質焼きいれに加え、先端部にCorflex-IR(コアフレックス-IR)と呼ぶ高周波焼入れを施します。当社は、この重要な熱処理を大手カーメーカー認定の専門業者と提携し、非常にわずかな公差で実施することに成功しました。
アルミ等の合金用
Corflex-NR(コアフレックス-NR)と呼ぶ調質焼入れを行います。形状は、袋穴にねじ込むことを意識し、スチール用より2ピッチ分導入部が短くなっています。
締結条件の設定
スレッドローリングファスナーには、相手材の種類や、ボルトの長さ、要求する軸力などによって当然のことながら下穴径やボルトの表面処理など締結条件の作りこみが必要ですが、ヤマシナはこれに必要な非常に多くのノウハウを有します。
また、これを可能にする様々な試験設備を準備しています。
快適で安全なスレッドローリングファスナーの締結条件設定は、ヤマシナにお任せください。
ライセンサーの品質認定
ヤマシナは、1968年のTAPTITERのライセンス契約以来、CONTI/REMINC社による厳しい技術・品質認定を受けた本邦の正規ライセンシーです。
導入事例
米国車や欧州車のパワートレインやシャーシ用ボルト、アースボルトなど非常に多くの実績