ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

頭部形状

2014/12/10 | 頭部形状
多目的部品⑬トルク管理機能

多目的部品⑬
トルク管理機能
ねじの締付けは、一般的にドライバーの発生トルクにより管理されますが、その発生トルクやねじ自身が持つ摩擦係数・寸法バラツキ、被締結物の特性等により、発生する締付力(軸力)が大きく変化します。
その変化する締付力により、締結物や被締結物に損傷や破損が生じることが有ります。
そのようなオーバートルクを防止する為に、軸部に安全装置の役目を持つ溝部を設けて防ぎます。
一定のトルクに達すれば溝部を破損させて、締結物や被締結物を守ります。

s-ねじ切り
下の例のように、箱形の製品をボルトにて締め付けた場合、締付け過ぎると箱が湾曲したり、破損したりします。
(この箱の中に重要部品、高価な部品等が有れば、その必要性は多大です)

s-youki3.jpg
s-youki2.jpg
下図のように、一定のトルクの達した時点で頭部を溝部から破損させて、箱を守っています。
  (場合によっては頭部が無く、盗難防止、調整不可などの目的でも使用されます)

s-youki1.jpg

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