ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

その他

2010/06/15 | その他
ねじの製造工程

ねじの製造工程
ねじの形状、機能について簡単に説明してきましたが、今回からねじの製造工程に
ついての説明を行います。
ねじの製造工程
頭部圧造
ヘッダー(Header)と称される機械により、材料(線材)を定まった長さに切断し、線材の一端に圧力をかけて変形させて頭を成形します。
ヘッダー
転造
転造盤(Rolling Machine)と称される機械により、頭部圧造により成形された軸を金型(ダイプレート)の上を圧力をかけながら転がし、ねじ山を成形します。
転造
ここまでで ねじの形が出来上がります
熱処理
形状的に出来上がったねじに熱を加えるたり、冷やしたりすることにより、ねじを強く、硬く、時には軟らかくすることが出来ます。(使用した材料程度の強さ、硬さで良ければ熱処理はしません、材料によっては熱処理を行わないものもあります)
熱処理
表面処理
加工の最終工程として、ねじは殆どが金属で作られているために、錆びないよう、又装飾的にきれいであるように表面処理を行います。圧倒的に多いのが鍍金(めっき)による表面処理です。(亜鉛、ニッケル、クローム、金など)
表面処理
検査
出来上がったねじが決まった規格に合っているか抜き取り検査を行います。それでも抜き取り検査では見つからない異品だとか、不良品混入があった場合の為に、用途にあった機械で全数検査を行います。
検査
以上の工程を経て出荷されます

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