ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

ねじの強度

2010/11/02 | ねじの強度
ねじの強さ(強度区分)

ねじの強さ(強度区分)
一般的なねじでは、転造工程の後でねじの強度を高くする為に熱処理工程が設けられます。
そこで今回からねじの強度について紹介いたします。

自動車、バス、電車などの輸送機、切削機、プレス機など身近なところでねじの頭部に
頭部10.9頭部8
頭部7頭部4.6
数字のマークが付いたねじを見られたことがあるでしょう。
「10.9」とはどんな意味でしょうか
小数点の左の数字と右の数字がそれぞれ小ネジ、ボルトの強度を表わしています。
左の10が100キロの荷重まで破断しないことを表わし、「最小引張強さ」を示しています。
右のが100キロの90%で90キロまで荷重をかけて伸びたねじが、荷重をとれば元に戻る限界(降伏)を表わし、「耐力」、「降伏強さ」を示します。

その他に「12.9」「8.8」「6.8」「4.8」「4.6」などその他有ります。
考え方は同じで「8.8」の場合
    最小引張強さ=80キロ  耐力=80X80%=64キロを示します。
単に「」、「」マークは最小引張強さだけを示します。

  厳密には 使用した単位 キロ=Kg/mm2で 100キロ(Kg/mm2)≒1000N/mm2、80キロ(Kg/mm2)≒800N/mm2のことです。   現在はN/mm2のSI単位が使用されています。

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