2011/10/05 | 品質管理
ねじの品質管理⑨(硬さ試験①)
ねじの品質管理⑨
硬さ試験① マイクロビッカース硬さ試験(HV)
浸炭焼入れなどでねじの表面を硬くした場合の表面硬さや、ねじ芯部の硬さを測定する時に
マイクロビッカース硬さ試験機を使用します。
特に、タッピンねじでは、ねじ自身で相手材(鉄などの金属)を塑性変形させ、メネジを成形さ
せるので相手材に負けないだけの硬さが必要になります。
マイクロビッカース硬さ試験機
測定方法は 対角面136゜の正六角錐ダイヤモンドで作られた圧子を測定面に荷重を掛けて圧痕
をつけます。
ダイヤモンド圧子
測定面に圧子で荷重を掛け圧痕を付ける
作られた圧痕
当然のことながら、作られた圧痕は材料が柔らかい程大きく、硬いもの程小さくなります。圧痕の対角方向のA寸法を測定し計算式によりビッカース硬さ HV が測定されます。
ビッカース硬さ試験は材料の大小に拘らず、全ての金属に使用することが出来、硬さ試験の中で
最も一般的な使用度が高い。