ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

品質管理

2011/09/01 | 品質管理
ねじの品質管理⑧(引張試験)

ねじの品質管理⑧   
  Ⅷ 引張試験(強度試験) 
ねじの強度について 10ヶ月ほど前に掲載しました
ねじの強さ(強度区分)https://www.kk-yamashina.co.jp/column/
ねじの力 https://www.kk-yamashina.co.jp/column/category/%E3%81%AD%E3%81%98%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%BA%A6/
ねじの強度https://www.kk-yamashina.co.jp/column/category/%E3%81%AD%E3%81%98%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%BA%A6/
で説明しましたので、再度、上の項目をクリックして思い出して下さい。
ねじの強度を測定するのには、写真の引張試験機を使用いたします。
引張試験
引張試験機にねじを写真の様にセットし取付部に取り付け、ねじが破断するまで
荷重を掛けて破断した時の値を表示板から読み取ります。

引張じぐ
では 8マークの付いたM6の小ネジを引張試験機で測定します。
8マークM6
引張試験機に取り付け荷重を掛け破断した時の表示板の数値は
 17,480N(ニュートン)....Kg単位へ換算すると 1,782kgになります。
17,500N
17,450N

となりました。
この数値が合格しているか検証すると、
・8マークの付いた製品の最小引張強さは 800N/mm2以上
・M6小ネジの有効断面積は 20.1mm2     から
最小引張破断荷重は 800N/mm2 X 20.1mm2 = 16,080N  となりますが、
JIS規格では 16,100N と規定されています。
よって 最小引張荷重 16,100N < 17,480Nとなり合格です。

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