2013/06/29 | ねじ締結
タッピンねじ⑤
タッピンねじ⑤
タッピンねじ使用時のトラブルと解決法
その1
タッピンねじがねじ込む途中から入って行かない
( ねじ浮きが生じる )
考えられる原因
ⅰ) 相手材の下穴が小さい
ⅱ) 相手材と焼き付きが生じた
ⅲ) タッピンねじの焼入れ硬さが低い
ⅳ)相手材の下穴、タッピンねじの外径バラツキ
ⅴ) ドライバーの発生トルクが低い
解決方法
ⅰ)-1
ねじに合った適正下穴を選定する
選定方法は相手材に0.1mm程度の間隔に下穴を明け
ねじ込みトルク(DT)を測定する
-2
タッピンねじの標準下穴径表(下表)を利用する
-3
ねじ込み性の良いタッピンねじを使用する
タッピンねじ③④で説明の「エバタイト」、「タップタイト」を使用
ⅱ)-1
油性、離型剤、トルク安定剤等を塗布する
-2
ねじの硬度を上げる
ⅲ)、ⅳ)
相手材の下穴、タッピンねじの品質管理が重要
ⅴ)
タッピンねじ②で説明した”ねじ込みトルク線図”を作成し、適正締付トルクを検討する
解決法を検討する場合、解決法により他の弊害が生じる場合もありますので、ご注意願います。