ねじ職人コラム

Screw Craftsman Column

頭部形状

2010/04/27 | 頭部形状
溝(トルク伝達部)

ねじの機能と形状の概略について説明してきました。
これはねじの基本の形です、ねじの形状についてはまだまだありますが
後でまた紹介することとして、次ぎにトルク(締める力)伝達部の溝(Recesse)
などについて紹介致します。
トルク伝達部
すりわり
  一般に”マイナス”と呼ばれている一文字の溝で、マイナスのドライバーを使用する。
マイナス+ビット
十字穴
  一般に”プラス”と呼ばれている十文字の溝で、プラスドライバーを使用する。
  穴は円錐状になっていて、十字穴とドライバーには喰い付き作用があり、作業性が
  良く工業生産に多量に使用されている
  しかし、十字穴からドライバーが浮き上がる(カムアウト)欠点があります
十字+ビット
プラスマイナス穴(フリードライブ)
  十字穴の一つの翼が長くなってすりわりと同じ形になっている、プラス、マイナスの
  両方のドライバーが使える。
  主として電気機器の端子部に多く使用されている
フリー+-
六角穴(ヘックス・ソケット、キャップボルト)
  正六角形状の穴となっている、正六角形状の工具により回転される(六角レンチなど)
六角+ビット
四角穴(スクエア・ソケット)
  正四角形状の穴となっている、正四角形状の工具により回転させる
四角穴
トルクス®穴(ヘクスローブ穴)
  六角の星形形状の穴となっている トルクス専用のドライバーにより回転させる
  トルクスは六角穴よりもトルク伝達が良く、ビット(工具)の寿命も非常に良好です、最近は多量
  に使用され、JISでも規格化されている。
  現在はその改良品として、”トルクスplus®”があります(トルク伝達が良く、工具寿命更にが長い)
トルクス+ビツト
一方向回転ねじ
  トルク伝達方向が一方通行(締めるだけで、緩めることが出来ない)になっている
  マイナスドライバーで締め付けるが、緩める時には引っ掛りがなく空転する仕組み)
 「いじり止め」や「盗難防止」として使用される
  十字形状のねじもあります。
ワンウエイ

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